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「自分の家だと思わないで」、高雄IKEAが客にお願い


ニュース 社会 作成日:2012年10月30日_記事番号:T00040171

「自分の家だと思わないで」、高雄IKEAが客にお願い

 スウェーデンの大手家具チェーン、IKEAでは、客が商品の使い心地を確かめられるよう、ソファーやベッドに座ったり横になったりできる展示がなされている。しかし、これをいいことに商品を長時間占領する客が多いことから、同チェーンは「自分の家と思わないで」と注意を呼び掛ける掲示を導入した。ただ掲示が高雄店だけだったため、同市民からは「高雄人は程度が低いと言われているようだ」などと反感の声も上がっている。

 IKEA高雄店に出現した掲示には写真が2枚添付されており、1枚にはソファーの上に4人が座ったり寝そべったりしており「あなたの自宅ならこうするのもいいでしょう」とのコメントが。もう1枚の写真には姿勢正しく座った3人の姿が写り「売り場ではこれが適切な姿」との注意書きが記されている。

 この掲示を導入した理由についてIKEA広報担当者は「一部の客が長時間ソファーを占有していて、ほかの客が試用できないとの苦情が多く寄せられたため」と説明。現在、高雄店で土、日曜日のみ掲示している。

 このほど蘋果日報の記者が実際に同店を訪れたところ、週末で掲示がなされていたにもかかわらず、ソファーに1時間半も居座っておしゃべりを続けた客や、飲み物を飲みながら20分以上、占有したカップルもいたという。子どもが土足のままソファーの上で飛び跳ねるのをやめさせない親もいたそうだ。

 こうした状況もあって、一部に「説教されているみたいで気分が悪い」と不満を述べる客がいる一方で、「もっと早く何とかすべきだった」と話す客も。

 高雄市のある大学教員は、「もし掲示がなければ不適当な行為をまねする人も出てきて売り場はより見苦しい状況になる」と語る。その上で「なぜ高雄店にだけ導入されたのかを、市民はよく考えるべきだ」と呼び掛けている。