ニュース 金融 作成日:2012年10月30日_記事番号:T00040177
保険安定基金は、管理下の国華人寿保険に対する3回目の売却入札を30日に実施する予定だったが、裁判所の決定で前日に急きょ中止が決まった。30日付工商時報が伝えた。
これに先立ち、国華人寿の元大株主で、現在0.5%を出資する頴瑞科技が資産売却の差し止めを求める仮処分申請を行い、台北地方法院(地裁)は29日、裁定書の送達から7日以内に国華人寿の売却入札やその他資産処分を行うことを禁止する決定を下した。
金融監督管理委員会(金管会)と保険安定基金は29日夜時点で裁定書を受け取っていないが、30日朝に裁判所に照会し、裁定書の内容が確認されれば、決定を尊重し、入札を中止することを決めた。
台北地方法院は「頴瑞科技の申し立てに安定基金が意見陳述を行っていない状況では、入札実施を速やかに制限しなければ、頴瑞科技の株主の権益に不利な影響が生じる可能性がある」と入札禁止の決定理由を説明した。
保険安定基金は2009年に国華人寿を公的管理下に置き、10年には三商美邦人寿(マーキュリーズ・ライフ)への売却が頓挫。金管会は台湾金融控股による吸収合併を目指したが、交渉が不調に終わっている。
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