ニュース 電子 作成日:2012年10月30日_記事番号:T00040193
液晶パネル大手、奇美電子(チーメイ・イノルックス)は29日の業績説明会で、第3四半期の粗利益率が3.3%となり、2010年3月に行った鴻海科技集団(フォックスコン)傘下の群創光電、および統宝光電との3社合併以降で初めてプラスに転じたと発表した。コストを抑え、製品別構成比を調整したことが奏功した。純損失も37億2,000万台湾元(約100億円)と前期から60%縮小した。同社の林振輝広報担当(戦略調達センター協理)は「光が見えてきた」と述べ、第4四半期から来年の展望は楽観できるとの見方を示した。なお、連結売上高は前期比15.1%増の1,295億5,200万元だった。30日付工商時報などが報じた。
経済日報によると、検討していた社名変更については「群創光電」に戻して、英文名は合併前の「Innolux Display」から、「Display」を外して「Innolux」のみとする方針だ。今後、純粋な液晶パネルメーカーから脱却して、医療用機材市場での業績拡大を目指す方針に沿ったものだ。なお、奇美電は既に医療用ディスプレイの世界市場で最大手の地位にある。
一方、奇美電は中国の大手液晶パネルメーカーや家電メーカーが同社に出資を行うとの29日付経済日報による観測報道を否定した。段行建董事長は、現在資本提携の交渉は行っておらず、最大のパートナーは鴻海であると強調した。
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