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海外旅行先も地域差、台北市民は「遠くへ行きたい」


ニュース 社会 作成日:2012年10月31日_記事番号:T00040195

海外旅行先も地域差、台北市民は「遠くへ行きたい」

 輔仁大学商学研究所が主導し、主要5都市(台北市、新北市、台中市、台南市、高雄市)の住民を対象に行った「2012年・台湾都市別旅行消費力調査」の結果によると、行きたいと考える海外旅行先では4都市で日本がトップとなったものの、日本以外では地域差が浮かび上がった。

 今回の調査は2011年1月から12年3月にかけて12歳以上の市民を対象にインターネット上で実施され、7,500人以上から有効回答を得た。

 調査結果によると高雄市を除く4都市で「最も行きたい海外旅行先」のトップが日本となり、その回答比率も3割前後と高い比率を占めた。これは松山〜羽田便の就航により日本への旅行が便利になったことや、最近格安航空会社(LCC)の日本線に相次いで参入していることが要因となったようだ。

 ただ日本以外は各都市各様で、台北市の「最も行きたい旅行先」では2位の韓国に次いで3位にオーストラリア・ニュージーランド、4位に北欧が入った。これについてレポートでは「台北市民は日常生活のストレスが強く、遠く離れた国のシンプルで静かな異国情緒を楽しみたいと考える」と分析されている。

 このほか高雄市では東南アジアが34.48%でトップとなっており、これは距離の近さが理由とみられている。また台中市では米国が23.4%で2位に入ったが、これは米国で台湾人に対するノービザが実現することに関連し米国在台協会(AIT)が積極的に広報活動を行っていることが影響したようだ。

 なお5都市のうち海外旅行への意欲が最も高いのは新北市で、「過去1年間に海外旅行をした」との回答が26.34%、「今後1年内に海外旅行に行く」が26%で、ともに他の都市を大きく引き離した。

 一方、意欲が低いのは台中市と台南市で、これは、台中清泉崗空港(中部国際空港)は香港、ベトナム、中国行き路線しかなく、台南空港は現在国際線を運航していないことが影響しているとみられる。