ニュース 公益 作成日:2012年10月31日_記事番号:T00040200
台湾電力(台電)第4原子力発電所(新北市貢寮区)の建設を継続すべきか否か論議が高まる中、朱立倫新北市長は30日、「原子力の安全が確保できなければ原子力はあり得ない。新北市政府の同意なしに第4原発は絶対に運転できない」と発言した。市政府が第4原発の運転に慎重な姿勢を示したことで、計画の先行きはさらに不透明になった。31日付中国時報が伝えた。
朱立倫新北市長(中央左)は住民投票は市民が意見を表明する良い方法と述べた(31日=中央社)
朱市長は市政会議の席上、「新北市には既に第1、第2原発があり、安全の確保は市民の基本的要求だ。市民のパニックや懸念を招くわけにはいかない。第4原発は安全でなければ、絶対に運転を開始できない」と強調した。
これについて、行政院原子能委員会(原能会)の周源卿主任委員は「発言を尊重したい」と述べ、地元の同意が得られなければ、第4原発の運転は難しいとの立場を示唆した。
一方、第4原発建設の是非を問う住民投票を実施すべきとの議論があることについて、中央選挙管理委員会の張博雅主任委員は、新北市が住民投票を実施した場合、地方単位での住民投票に属するとした上で、「第4原発問題は全国的な議題であり、台北市や新北市の市民が住民投票で第4原発の建設中止を決めても、判断は原子能委に委ねられる」と述べ、地方での住民投票だけで原発建設中止を決定することはできないとの認識を示した。
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