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同姓夫婦17万組、タブー視薄れる


ニュース 社会 作成日:2012年11月1日_記事番号:T00040220

同姓夫婦17万組、タブー視薄れる

 台湾では伝統的に同姓同士の結婚がタブー視されてきたが、このほど内政部が実施した姓名調査の結果、「同姓夫婦」が台湾全土で17万4,000組余りに上ることが分かり、この伝統を気にする台湾人が減ってきている現状が浮かび上がった。

 なお今年7月2日時点の戸籍資料を基に行われた同調査によると、台湾で最も多い男性の名前は「家豪」(1万4,229人)で、昨年の「志明」を抜いてトップに立った。一方女性の名前は昨年に続き「淑芬」(3万3,063人)が1位だった。

 2位以下は男性が▽志明、1万4,022人、▽俊傑、1万2,988人▽建宏、1万2,695人▽俊宏、1万1,812人──。女性が▽淑恵、3万935人▽美玲、2万7,914人▽雅婷、2万5,103人▽美恵、2万4,312人──。

 また、全土で最も多い「同姓同名」は男性が「陳冠宇」(3,908人)で、女性は「陳怡君」(6,199人)だった。

 台湾でも時代によって名前に流行り廃りがあるようで、民国90年(2001年)以降に生まれた子どもでは、男性なら「品睿」、女性なら「品妍」、「品蓁」など「品」の字が入った名前が多く見受けられる。

 さらにスポーツ界で活躍する選手の名前を付ける場合も多く、最近では米プロバスケットボール協会(NBA)で活躍する台湾系選手、ジェレミー・リン(林書豪)の「書豪」、女子ゴルフ世界ランキング1位のヤニ・ツェン(曽雅妮)の「雅妮」が人気だ。

 このほか男女ともに付けることが可能な「中性的な名前」も人気があるそうで、男女間の同姓同名では「張家華」が667人、「陳冠樺」が655人で上位に入った。

 そんな状況も背景となってか、台湾には「同名夫婦」が38組、そして何と「同姓同名夫婦」も1組存在することが明らかとなっている。夫婦で同姓同名とは、日常生活で多々ややこしい場面もあるのではなかろうか。