ニュース 電子 作成日:2012年11月1日_記事番号:T00040233
行政院の張善政政務委員は31日、移動通信ユーザーのインターネット接続速度を改善するには、使い放題の料金体系を廃止し、従量制の段階的料金体系に一本化すべきだとする立場を表明した。今回の発言は「遅くて割高」との批判があるインターネット環境を改善するため、通信インフラの公平な利用を呼び掛けたもので、今後論議を呼びそうだ。1日付中国時報が伝えた。
張政務委員は「スマートフォンなどモバイル機器の普及で、一部のユーザーが移動通信網を固定通信網同様に使用し、全体の14%にすぎない使い放題顧客が通信容量の67%を占拠しているため、接続速度が落ちている」と指摘。今後第4世代(4G)移動通信の開始後にもネットの混雑が続くと懸念した。
その上で、張政務委員は「使い放題の廃止は通信事業者の売り上げを増やすためではなく、収入源のバランスを取り直し、より多くの人に恩恵をもたらすことが狙いだ」と説明。段階的料金体系を導入すれば、利用料金も下がると強調した。
これについて中華電信は、「使い放題を廃止したいと考えてはいるが、消費者は既に使い放題プランに慣れている。強引に変更すれば、消費者を敵に回しかねない」と及び腰だ。通信業界で特定業者が率先して使い放題を廃止すれば、たちまちシェアを失う恐れがあるのは事実だ。
中華民国消費者文教基金会(消基会)の蘇錦霞董事長も「料金体系見直しの結果、通信事業者の増収となることがあってはならず、消費者の負担が増えることがあってもならない」とくぎを刺した。
台湾のコンサルティングファーム初のISO27001(情報セキュリティ管理の国際資格)を取得しております。情報を扱うサービスだからこそ、お客様の大切な情報を高い情報管理手法に則りお預かりいたします。
ワイズコンサルティンググループ
威志企管顧問股份有限公司
Y's consulting.co.,ltd
中華民国台北市中正区襄陽路9号8F
TEL:+886-2-2381-9711
FAX:+886-2-2381-9722