ニュース 電子 作成日:2012年11月2日_記事番号:T00040267
アップルが開発した革新的な製品が、ヒューレット・パッカード(HP)、宏碁(エイサー)、デルなど既存のノートパソコン大手ブランドに大きな痛手を与える中、華碩電脳(ASUS)や聯想集団(レノボ)といった比較的高い研究開発(R&D)能力を備えたブランドが製品の差別化に移行している状況を受け、エイサーの翁建仁・世界総裁は「今後3年間はR&D人材を毎年20%ずつ増員する」と表明、現在の1,000人から1,700人体制に拡大する方針を示した。2日付工商時報が報じた。
従来ノートPCブランドは、製品の研究開発および生産をODM(相手先ブランドによる設計・製造)メーカーに委託し、自らはマーケティングに専念するという体制を採ってきたが、開発をすべて自社で行うアップルの成功により同モデルに異変が起きている。
エイサーは今後、生産パートナーとの関係をODMからEMS(電子機器受託生産サービス)へと転換したい考えで、さらに来年は自社開発に注力するとともに449米ドルを超えるミドル・ハイエンド機種の製品比率を40%以上に高める方針だ。
ノートは中東・南ア市場を好感
このほか同社のオリバー・アーレンス泛欧州営運総部総経理はEMEA(欧州、中東、アフリカ)市場について、「現在は多くの市場でマイナス成長となっているが、ノートPCに関してはサウジアラビアなどの中東地域や南アフリカは見通しが好感でき、今後当社にとって重要市場となる」と語った。その上で来年、EMEA市場におけるエイサーのシェアは現在の21%から25%に上昇すると予測した。
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