ニュース 電子 作成日:2012年11月2日_記事番号:T00040269
行政院は2日、台北松山空港とその周辺地域の全体開発20年計画を閣議決定した。首都のビジネス空港と位置付け、コンベンションセンターや商業施設、ホテルなどを誘致し、東京、上海、ソウルとの間を往来するビジネスパーソンの利用拡大を狙う。交通部航政司は、来年中に計画をまとめて2014年に入札募集を開始する計画で、開発後の経済効果は1,000億台湾元(約2,700億円)以上と見込む。2日付経済日報などが報じた。
松山空港全体開発イメージ図(台北市提供)
桃園国際空港の整備および周辺開発を推進する「桃園航空城」と同じく、中核の「卵の黄身」と周辺の「白身」をそれぞれ進める。
「黄身」は、松山空港、交通部民用航空局(民航局)ビルの現在地、その周辺で面積5ヘクタール。ターミナル出入り口前の駐車場を地下化し、広場とするほか、まず16年までに「民間航空関連産業コリドー」として国際ホテル、国際会議センター、免税店などをBOT(建設・運営・譲渡)方式で建設することで、200億~400億元の投資を呼び込み、就業機会1万件創出を見込む。郝龍斌台北市長は、早ければ今月中に投資説明会を開催して、民間企業の意欲を探ると語った。
「白身」としては、国防部が敦化北路と民権東路一帯の所有地2.27ヘクタールを提供し、ビジネスホテルやオフィスビル、免税店、観光センターなどを誘致する計画だ。また民航局が30年までに100億元以上を投じて周辺用地を買い取り、空港周辺道路の整備およびビジネスセンター建設を推進する。
現在、松山空港へは敦化北路または民権東路から出入りする必要があるが、開発計画の推進後は直接、民族東路と連絡するようになり、観光バスで故宮博物院(ナショナル・パレス・ミュージアム)や円山大飯店(グランドホテル)、忠烈祠、士林夜市(ナイトマーケット)などに赴く上で利便性が高まる。
松山空港、台北駅という空、陸の玄関口を同時に整備し、アジア主要都市からの「1日経済圏」をアピールする(中央社)
桃園空港の役割に疑問
一方、立法委員の陳根徳氏と羅淑蕾氏(ともに国民党)は、都市交通システム(MRT)の台湾桃園国際機場捷運(機場捷運)が14年にも開通し、台北駅と桃園空港がわずか30分で結ばれるのに、交通部が松山空港に100億元を投じるのは税金の無駄遣いだと批判した。
毛治国交通部長は、松山空港は首都に位置するビジネス利用、および台湾域内のハブ拠点で、桃園空港は大型の国際空港と、役割が異なると説明した。
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