中国共産党指導部の交代が行われ、習近平国家副主席が総書記に選出される見通しの第18回中国共産党大会が８日開幕した。７日に開かれた記者会見で蔡名照・同大会報道官は、「次の指導者が台湾側と政治的なテーマについて協議を行う可能性はあるか」との質問に対し、「両岸（中台）は遅かれ早かれ政治的な問題に直面する。双方がこの問題の解決に共同で取り組み、共通認識を築くことを希望する」と語った。８日付聯合報が報じた。
胡錦濤総書記（前）は20年までに国内総生産（ＧＤＰ）を10年比倍増させると宣言した（８日＝中央社）
蔡報道官はまた「（馬英九総統が就任した）2008年５月に両岸関係は長期にわたる緊張と不安定な状態を脱し、平和で安定した局面を迎えている」と強調。「経済、文化、社会の交流は過去60年余りでかつてなかった水準に達している」と語った。
その上で「大陸（中国）は『1992年の共通認識（92共識）』に基づき、経済分野に続き、文化、教育、科学技術、環境保護などの分野でも交流を深めていく」と述べた。
