ＩＣ設計大手の矽統科技（ＳＩＳ）は今週より、業績悪化によりデジタルテレビチップ部門でエンジニアを中心に50人以上の人員削減を行うことを明らかにした。全従業員の約１割の規模に当たる。ＩＣ設計メーカーによる人員整理は、2008年の世界金融危機以降で初めてだ。９日付経済日報が報じた。
ＳＩＳは同措置の理由について、２年前にデジタルテレビチップ市場を照準に大規模な採用を行ったが、その後市場が思ったほど成長せず、現在経済の全体的な見通しも悪いためと説明した。
同業界では凌陽科技（サンプラス・テクノロジー）も、退職者が出ても欠員補充を行わない形で人員削減を進めている。同社は今年の第１四半期から第３四半期まで赤字決算となっている。
ＩＣ設計業界の関係者は、同業界では人件費がコストの７～８割を占めており、業績回復のためには人員削減をするしかないと指摘した。
