ニュース 社会 作成日:2012年11月13日_記事番号:T00040419
先ごろ台中市文正派出所の警察官が市内をパトロール中、道端に打ち捨てられ、大量のほこりをかぶった1台のバイクを発見した。このバイクからはナンバープレートが取り外されていたため、車体番号を基に調べた結果、15年前に盗難届が出されていたものと判明。持ち主に連絡したところ、このバイクは亡くなった父親の形見で、もう戻って来ることはないとあきらめていたそうだが、15年ぶりの再会を果たした。
盗難されたバイクの持ち主、郭さん(47歳)によると、電気工だった父親は17年前にこの「カワサキ125−B1」を3万台湾元で購入し、仕事用に使っていた。また、無口で愛情を表現することが不得手だった父親だが、時折このバイクに息子を乗せて遊びに出かけることもあり、郭さんにとっては思い入れの強いバイクだ。
しかし父親はバイクを購入して2年後にこの世を去った。後を継いで電気工となった郭さんもこのバイクに乗って仕事に出かけるようになったが、ある日路上に駐車していたところを盗難に遭ってしまった。慌てて盗難届を出したものの、その後警察からは一向に連絡がなく、そのままあきらめてしまっていた。
今回、思いがけず父の形見が戻ってきたことに喜ぶ郭さんは、市場価値1万5,000元のバイクに1万元以上をかけて修理。「このバイクには父との思い出が詰まっているんだ。ぼくも自分の子どもを乗せてドライブに行くよ」と語る。
現在、このバイクは郭さんの自宅で大きなチェーンを付けてつなぎ留められている。
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