ニュース 電子 作成日:2012年11月14日_記事番号:T00040465
発光ダイオード(LED)エピタキシャルウエハー・チップメーカー、璨円光電(フォルモサ・エピタキシー)の簡奉任董事長は13日、中国の同業最大手、三安光電から19.9%の出資を受け入れることで同社と提携契約を結んだことについて、同業との水平統合はさらに川下との垂直統合を進めることが狙いだと説明、年内に中国の液晶パネル最大手、京東方科技集団(BOE)と戦略提携を結ぶと表明した。14日付経済日報などが報じた。
なお、三安光電との資本提携に同業大手から、「台湾からの技術流出につながる」との懸念が示されていることに対し簡董事長は「考えすぎだ」と一蹴。「双方の提携は技術とは関係がなく、最良のビジネスモデルにより競争力の向上を狙ったものだ」と強調した。
中国での販路拡大は未知数
しかし、UBS証券は両社の提携について、「三安光電は璨円光電の高輝度チップに関する技術と関連特許を獲得できるのに対し、璨円光電が中国市場で販路を拡大できるかどうかは未知数だ」と指摘。「台湾企業は中国資本の導入は慎重に進めるべき」と提言した。
なお璨円光電は10月に豊田合成(本社・愛知県清須市、荒島正社長)と特許のクロスライセンス契約を締結しており、今回三安光電とクロスライセンス契約を交わすことで璨円光電の技術的リードは縮小するとの分析も示した。
モルガン・スタンレーによると、今後三安光電は間接的に豊田合成の技術を取得するほか、璨円光電の顧客(主にテレビ用バックライト分野)も獲得できる見込みだ。
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