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中国産上海ガニから禁止薬物、1千キロを返送


ニュース 農林水産 作成日:2012年11月16日_記事番号:T00040503

中国産上海ガニから禁止薬物、1千キロを返送

 2006年に発がん性物質のニトロフラン代謝物が検出され、検疫が厳格化された影響でストップしていた中国産上海ガニの輸入が今年再開されているが、このほど台湾に到着した中国産上海ガニを行政院衛生署食品薬物管理局(食管局)が検査したところ、水産物への使用が禁止されている合成抗菌剤「エンロフロキサシン」が0.003ppmの濃度で検出され、約1,000キログラムが中国に返送された。16日付自由時報が報じた。

 今回禁止薬物が検出されたことで、中国業者の検査証明の信頼性に疑問の声が上がっているが、これについて食管局は「台湾政府が業者に証明の添付を要求している検査対象薬物16種の中にエンロフロキサシンは含まれていない」と説明。今年、輸入された中国産上海ガニは既に275トンが食管局の検査を通過しており、同抗菌剤が検出されたのは、今回、台湾の奕大海産を通じて輸入された上海喜茂水産品のもののみと強調した。

 林口長庚紀念医院・臨床毒物科の林杰リョウ(リョウは木へんに梁)主任医師によると、エンロフロキサシンは過敏反応や神経性の病気、肝障害などを引き起こす恐れがあるという。