ニュース 農林水産 作成日:2012年11月19日_記事番号:T00040527
近年、台湾の韓国産リンゴ輸入量が大幅に落ち込む中、行政院衛生署が韓国政府の要請を受け、韓国産リンゴに対し、昨年11月と今年6月末の2度にわたり、殺虫剤スピロジクロフェンなど残留農薬11種に関する基準を緩和していたことが明らかとなった。これを受けて専門家は、スピロジクロフェンは子宮および睾丸(こうがん)に腫瘍を発生させることが分かっており、基準の緩和は市民の健康を危険にさらすことになるため政府は理由を説明すべきと批判している。18日付中国時報が報じた。
行政院農業委員会(農委会)の資料によると、台湾に輸入されるリンゴはこれまで年間約13万トンで市場の約9割を占め、そのうち5%が韓国から輸入されていた。しかし2009年以降、韓国産リンゴから基準を上回る残留農薬が検出され、さらには禁止農薬の使用も発覚したことから年々輸入量が減少。今年は輸入量で初めて南アフリカおよびフランスを下回り、シェアも1%未満に落ち込んでいる。
検査基準の緩和について衛生署食品薬物管理局は、「こうした緩和は多くの国家が申請しており、外交交渉の交換条件として韓国だけに便宜を計ったものではない」と説明した。
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