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真夜中にノックする謎の訪問者、正体はカメ一家


ニュース 社会 作成日:2012年11月22日_記事番号:T00040598

真夜中にノックする謎の訪問者、正体はカメ一家

 花蓮県のある村で最近、真夜中にドアをノックする音が聞こえるが、辺りに誰もいないという状況に遭遇したという証言が相次ぎ、「お化けの仕業ではないか」と村中を震え上がらせていた。そこでこのうわさを聞きつけた派出所の所長が調査に乗り出したところ、その意外な正体が明らかとなった。

 深夜2時ごろ、花蓮県豊田派出所の曽柏毅所長は、「お化け騒ぎ」が起きている渓口村に到着した。現場は冷たい風が吹いており、どこか怪しげな雰囲気で、曽所長は「なぜか分からないが不安な気持ちになり全身に鳥肌が立った」と振り返っている。

 その後、気を取り直して住宅の1軒に向かうと、突然「どん、どん」という音が聞こえてきた。しかしいくら目を凝らしても辺りに人影は見えない。さらによく聞いてみると、何かをこするような音も聞こえる。

 ここで騒ぎ立てては住民の不安をあおるだけだと考えた曽所長は昼間に改めて調べることにしていったん引き揚げた。そして、その日の午前11時ごろに再び同じ現場にやって来たところ、身を寄せ合う8匹のカメの姿を目にした。

 このカメの甲羅がドアにぶつかる音をノックの音と聞き間違えていたというわけで、お化けの仕業ではないと分かり、村にはようやく平穏が戻った。

 なおこのカメ、調べてみると保護動物に指定され、飼育が禁じられている「セマルハコガメ」だということが分かった。カメがいた家に住む男性を聴取したところ、「半年前に山間部をバイクで走っていて2匹を見つけ、交通の邪魔になると思って自宅に持ち帰って飼っていたら子ガメを6匹も生んだ」と説明。飼うことが違法だとは知らなかったそうだが、「野生動物保育法」違反で書類送検された。

 しかし、お化けの捜査まで解決するとは花蓮の警察は優秀だ。