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病院が整理券アプリ開発、「待ち時間から開放される」と好評


ニュース 社会 作成日:2012年11月23日_記事番号:T00040622

病院が整理券アプリ開発、「待ち時間から開放される」と好評

 台湾の病院では病気にかかって病院で診察を受ける際、受付で「掛号」と呼ばれる整理券を受け取り、そこに記された番号に従って順番待ちをする。診察の進度によっていつ自分の番が来るか分からず、患者が多い場合は2〜3時間待ち続けることもある。しかし最近、スマートフォンを使用してこの掛号を取得し、診察の進み具合を確認できるアプリケーションを大規模な病院が相次いでリリースしており、「つらい待ち時間から開放される」と市民から好評を受けている。


馬偕紀念医院のアプリは、台北、淡水、新竹、台東4医院での診察の進行具合が確認できる(同医院リリースより)

 この流れを受けて台北市の馬偕紀念医院は22日、アップルの「iOS」およびグーグルの「アンドロイド」に対応した「行動掛号App」の提供を発表した。馬偕医院IT室の湯進聖室長によると、同アプリでは掛号取得のほか、診察予約も可能で登録しておけば予約当日にショート・メッセージ・サービス(SMS)で通知してくれるという。

 なお「掛号アプリ」はほかにも、台北栄民総医院(栄総)、振興医院、三軍総医院(三総)、彰化基督教医院(彰基)、および高雄市の中和紀念医院、小港医院、大同医院からなる「高医体系」などが導入している。

 なお三総のアプリの対応OSは現在iOSとマイクロソフト(MS)の「ウィンドウズフォン」のみだが、今月末にはアンドロイドにも対応する。また彰基は現在アンドロイドのみに対応しているが来年1月にiOS版をリリースする。

 このほか行政院衛生署署立・双和医院(新北市中和区)では、同じ薬を2度、3度と受け取る慢性病患者のため、ファストフード店のドライブスルーを参考に、事前に電話で時間を指定すれば車やバイクに乗ったまま薬を受け取れるサービスを提供している。

 ただでさえ体を壊して気がめいっている患者からストレスを軽減するこうした取り組みは、大歓迎間違いなしだ。