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4G通信、15年にも開始


ニュース 電子 作成日:2012年11月27日_記事番号:T00040697

4G通信、15年にも開始

 台湾での第4世代(4G)移動通信サービスは、早ければ2015年にも始まり、下り100メガビット毎秒(Mbps)以上の超高速モバイルデータ通信が可能になる見通しだ。国家通訊伝播委員会(NCC)は26日、4Gサービスの免許発給計画を発表した。来年末までに4~8社に与える予定の事業免許は、LTE、WiMAX、HSPA+など国際電気通信連合(ITU)が4Gと認める規格が対象となる。通信速度低下を招くと議論の的になっているインターネット使い放題の料金プランについては市場原理に任せる方針だ。27日付自由時報などが報じた。


NCCは30日に諮問会議を開き、業界から意見を募る(26日=中央社)

 NCCの計画によると、700メガヘルツ(MHz)、900MHz、1,800MHzの周波数帯を5MHzの2倍を1単位として、合計27単位割り当てる。単一業者の落札単位は最低でも15MHz×2で、上限は35MHz×2。事業免許の期限は2030年12月末まで。基地局の設置に2年はかかるため、実際のサービス提供は15年以降と想定している。事業者はサービス開始までに100Mbpsの基地局を250台以上設置し、5年以内に人口カバー率過半を満たし、100Mbpsの基地局を全体の8割とするか1,000台以上まで増設しなければならない。

 学識経験者の試算によると、4Gサービス開始までに1社当たり少なくとも300億~400億台湾元(約850億~1,130億円)がかかる。資金力が必要となるため、中華電信、台湾大哥大(タイワン・モバイル)、遠伝電信(ファーイーストーン・テレコミュニケーションズ)などの大手業者が落札する可能性が高い。

同じ轍は踏まない

 4Gで本当に100Mbpsの高速データ通信が可能になるのかと疑問の声も出ている。02年にスタートした3Gは2Mbpsとうたいつつ、NCCの今年10月の実測調査で平均1.98Mbps、消費者文教基金会(消基会)の調査で1.26Mbpsと、2Mbpsに届いていない。

 ある通信事業者は、100Mbpsは理論値にすぎず、実際はもっと遅くなると話した。ネット使い放題プランの選択が多い3G回線の混雑を踏まえ、4G導入に当たっては、利用時間などに応じて課金したり、2段階定額を設ける従量制の料金制度に切り替える考えだ。