ニュース 商業・サービス 作成日:2012年11月28日_記事番号:T00040711
香港メディア大手、壱伝媒(ネクスト・メディア)は27日深夜、台湾事業を中国信託慈善基金会の辜仲諒董事長らに譲渡する契約をマカオで結んだ。28日付聯合報が伝えた。
買収後の株主構成はこれまで明らかになってはいなかったが、印刷メディア事業への出資比率は、台塑集団(台湾プラスチックグループ)の王文淵総裁が34%で筆頭株主となるほか、メディア大手・旺旺中時媒体集団の蔡衍明董事長の長男、蔡紹中氏が32%を取得。中国信託慈善基金会の辜仲諒董事長(中国信託金融控股の辜濂松董事長の長男)は持ち株比率を当初予定の34%から20%に引き下げ、代わりに龍巌集団の李世聡董事長が14%を取得することになった。
また、テレビ事業の壱電視(ネクストTV)は、旺旺中時媒体集団の蔡衍明董事長が取得するとみられていたが、蔡氏に近い台湾産物保険の李泰宏董事長が32%を取得することになった。
今回の事業譲渡をめぐっては、金融監督管理委員会(金管会)が辜董事長に対し、▽金融事業との分離▽メディアの経営を主導してはならない——などの前提条件を付けており、出資比率の見直しが図られた。その結果、李世聡董事長が新たに投資者に加わったが、李董事長は中国信託の辜氏一族と深い関係にあり、壱伝媒台湾事業は辜氏、王氏、蔡氏という台湾財界の有力3氏が共同経営を行う形式となる。
香港上場の壱伝媒は28日、株式の売買を停止しており、契約内容を正式に発表する。
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