ニュース 電子 作成日:2012年11月28日_記事番号:T00040722
サムスン電子は27日、来年ノートパソコンの台湾市場シェアを一挙に2けたまで伸ばすと表明した。今年3月に進出したばかりで10位圏外ながら、地場の宏碁(エイサー)、華碩電脳(ASUS)が6割以上を占める市場に一気に攻勢をかける構えだ。両社と正面対決になる低価格戦略は採らない方針だ。28日付工商時報などが報じた。
市場調査機関IDCの調査によると、今年第2四半期の台湾市場シェアはASUSが32.9%、エイサーが29.2%と、台湾大手2社で6割以上を占めた。3位の聯想集団(レノボ)は11%、以下、東芝7.7%、アップル4.8%と、4位以下は1けたしか取れていない。
サムスンは2007年にノートPC市場に参入し、台湾では今年3月に初めて製品を投入。2万台湾元(約5万6,000円)以上の中高価格帯が中心だ。2カ月前には台湾ヒューレット・パッカード(HP)個人系統事業群総経理だった周信宏氏を台湾PC業務の責任者にヘッドハンティングした。
周IT(情報技術)事業部総監は、家電量販店の燦坤3Cや順発3Cなどに商品を置いたが、今年はまだ販路の構築期だと説明。来年は台湾販売が大幅に成長すると見込み、小売り、医療、ホテルなど産業分野への進出も視野に入れる。
Win8発表、「今年は転換期」
周総監は、上半期にコードネーム「Ivy Bridge」のインテルCPU(中央演算処理装置)、第3世代「Core iシリーズ」が、下半期にはマイクロソフト(MS)のOS(基本ソフト)、Windows8(ウィンドウズ8)が発売され、今年はPC産業にとって転換期だと指摘した。
台湾サムスンは同日、既に発売したWindows8搭載ノートPC3機種に続き、キーボードが取り外し可能なタブレット型PC「ATIV Smart PC」とスマートフォン「ATIV S」を発表した。
「ATIV Smart PC」を年内に購入の上、同社サイトで登録すれば、専用ケースとVGAアダプタがもらえる(台湾サムスンリリースより)
「ATIV Smart PC」は12月1日の台北を皮切りに台中、高雄、台南で開催されるIT製品展示即売会「資訊月(インフォマンス)」で購入予約受付を開始し、12月中旬から出荷する。希望小売価格は2万6,900元だ。「ATIV S」は中華電信、神脳国際(セナオ・インターナショナル)との提携で来年1月に発売する。価格は1万8,900元。
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