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台湾LED照明産業、ブランド力強化を=エバーライト


ニュース 家電 作成日:2012年11月30日_記事番号:T00040759

台湾LED照明産業、ブランド力強化を=エバーライト

 発光ダイオード(LED)パッケージング(封止)大手、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)の葉寅夫董事長は29日、台湾LED照明産業が受託生産だけに頼っていれば中国・韓国の天下になると危機感を示し、台湾ブランドの構築を訴えた。30日付電子時報が報じた。

 葉董事長によると、台湾LED産業は2010年までは競争力があったものの、中国が有機金属気相エピタキシー(MOCVD)装置への政府補助などでLEDチップの生産を拡大したため、需給バランスが崩れた。業界全体の設備稼働率が6割を超えれば供給過剰に陥り、台湾メーカーに脅威となると警告した。

 葉董事長は、LEDの研究開発(R&D)人材養成を強化すべきで、専門学校を設立するのもよいと呼び掛けた。中国や新興国の「量」に対抗するには、コストを下げ続ける必要があると指摘。販路開拓については、地場の照明ブランドなどとの戦略提携で、現地化を図ると述べた。

 葉董事長によると、LED照明の市場浸透率は2013年に25%(12年は17%)、市場規模は150億米ドル(同125億米ドル)まで拡大する見通しだ。