声宝（サンポ）傘下の空調用コンプレッサー最大手、瑞智精密の劉金錫董事長は29日、１億台湾元（約２億8,000万円）以上を投じ、中国・広東省東莞市の虎門工場に年産能力150万個のブラシレスＤＣ（ＢＬＤＣ）モーター生産ライン１本を増設すると表明。来年下半期に稼動予定だ。初年度の生産量は100万個以下にとどまる見込みだが、５年内に年産3,000万個以上に拡大し、モーター生産で世界３位以内を目指す考えだ。30日付工商時報が報じた。
劉董事長はまた、今年のコンプレッサー生産量を1,100万台と予測、来年はさらに10％増加して1,200万台を突破するとの見通しを示した。そのうちインバーター・コンプレッサー生産量は来年、今年の70万台から150万台に倍増する見込みで、コンプレッサー販売全体の12.5％を占めると予測している。
また同社は空調用のほかヒートポンプ式乾燥機用コンプレッサーにも注力しており、今年の販売台数は100万台に達する見通しで、来年も25％の成長を見込む。劉董事長によると欧州の同製品市場では70％のシェアを獲得している。
