ニュース 社会 作成日:2012年12月3日_記事番号:T00040773
台湾電力(台電)の統計によると、今年1〜9月の落雷件数は約1万7,813件に上っており、通年では過去4年で最多を記録しそうな勢いとなっている。中でも高雄市美濃区は7〜9月の3カ月だけで597回、1日平均6回もの落雷を記録しており、「カミナリさまのお気に入り」となっているようだ。
今年、雷発生数が多いことについて中央気象局予報中心の鄭明典主任は、太平洋高気圧が北および東に偏って台湾の天気が赤道周辺の熱帯性気候に強く影響を受けており、南方からやって来る海洋性気団によって午後に雷を伴うにわか雨が降りやすくなっていると解説した。
ちなみに今年の落雷数2位は南投県仁愛郷、3位は屏東県里港郷となっている。また台北市では文山区と信義区で比較的落雷が多く、文山区にある猫空ロープウエーは夏季、雷のせいでたびたび運行を停止した。
ただ落雷数の地域差に関して鄭主任は、これといった原因を指摘することは難しいとした上で、屏東県で多かった理由については「今年は熱帯収束帯(季節風が生み出した低気圧帯)が夏に約3カ月間、台湾南部付近にとどまったため」と指摘している。
なお03〜10年の統計を見ると、台湾でこれまでに最も多く落雷を記録してるのは屏東県で、これに台南市永康区、台北市文山区、雲林・嘉義地区が続いている。しかし今年はどういうわけか高雄市が多く、世界的な気候の変動や、台湾の地形の変化も影響しているのではとみられている。
鄭主任によると落雷の位置を予測するのは現在でも難しいそうだ。まさにカミナリさまの気分次第といったところか。
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