ニュース 家電 作成日:2012年12月4日_記事番号:T00040824
鴻海科技集団(フォックスコン)製の60インチ高画質液晶テレビが、大手通信キャリアとの通信契約とセットで3万8,800台湾元(約11万円)で発売されたことが口火となり、台湾地場メーカーの間で大型液晶テレビの値下げ合戦が始まった。声宝(サンポ)、東元電機(TECO)は3D(3次元)機能を持つ55インチ新製品の単体価格を3万9,900元に設定。6日に同型機種を発表する大同(TATUNG)も台湾ブランドで最低価格をうたい、一歩も引かない構えだ。4日付電子時報などが報じた。
ITマンスの会場でも鴻海の60インチ液晶テレビへの関心は高く、質問が相次いでいた(3日=中央社)
先月30日に発売となったサンポの55インチ機種は、発光ダイオード(LED)バックライトの3Dスマートテレビだ。来年度の新製品だが12月に前倒しで発売し、月間2,000台の販売を目標にする。同社の今年の液晶テレビ販売台数は22万台で、台湾ブランドで首位になる見通し。50インチ以上の機種の販売比率は従来の6%から10%以上への拡大を見込む。
TECOは3日に55インチ3D機種を発表。来年の春節(旧正月)までに3,000台以上の販売が目標だ。今年通年の液晶テレビ販売目標は15万台以上だ。
TATUNGは今週6日、インターネット通信販売、網路家庭国際資訊(PCホーム・オンライン)と共同で、55インチLEDテレビの発表会を行う。高画質、低価格のほか、インターネットによる販売もアピールポイントにする構えだ。
BenQ、65インチ6万元以下に
明基電通(BenQ)も1日から台北市で始まった資訊月(ITマンス)で、55インチスマートテレビを1,000元引きで推している。来年1月に50インチ、65インチ直下型LEDテレビを販売する予定で、65インチは約6万元の低価格を見込む。
奇美集団の「CHIMEI(チーメイ)」ブランドは、50インチ液晶テレビを3万元以下の価格で販売中だ。
なお、大型テレビの低価格化を受けて、従来の主流サイズである32インチ機種も現在9,000元前後に、42インチ機種も2万元以下に値を下げている。
低価格化でコスト吸収
ところで、大型液晶テレビの価格下落によって、製造メーカー、ブランド、販売業者はそれぞれコスト吸収を余儀なくされているようだ。大型液晶パネルはコストが高いため、在庫圧力は32・42インチよりも厳しいものがある。
こうした状況を受けて、超高解像度4K2K(解像度3,840×2,160)などのハイエンド製品の普及によって業界に利益がもたらされることに期待感が生まれている。
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