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日亜化学の特許また無効、エバーライトの申し立てで


ニュース 電子 作成日:2012年12月5日_記事番号:T00040838

日亜化学の特許また無効、エバーライトの申し立てで

 発光ダイオード(LED)パッケージング(封止)大手、億光電子工業(エバーライト・エレクトロニクス)はこのほど、日亜化学工業が保有する青色LEDに関する特許「JP2780691」について行った無効審判請求について日本特許庁から正式に審決通知を受け取り、同特許中1~12項目の無効が確定したと表明した。特許庁は5月にもエバーライトの申し立てにより、日亜化学の特許「JP3503139」について無効判断を下している。5日付電子時報が報じた。

 エバーライトの葉寅夫董事長は、「今回の無効審判は当社に重要な利益をもたらし、今後は日亜化学が台湾メーカーに対して有する特許上の武器を徐々に無効化していく」と語った。

 一方、日亜化学は「現時点でエバーライトが日本で勝訴したのは2件にすぎず、特許に関する当社の優勢に影響を及ぼすことはない」と強調した。

 なおLED業界では、日亜化学が保有する最も重要な特許は白色LED用蛍光粉技術に関するもので、現時点でエバーライトは日亜化学に対し決定的なダメージを与えたとは言えないとみている。ただエバーライトが相次いで特許紛争を仕掛けることで、日亜化学が綿密に練り上げた特許戦略に影響が出る恐れがあり、将来的には双方が和解に踏み切る可能性もあると観測している。