ニュース 石油・化学 作成日:2012年12月10日_記事番号:T00040915
中国海洋石油(CNOOC)がカナダのエネルギー企業ネクセンを151億米ドルで買収する計画をカナダ政府が承認したことに関連し、台湾石化業界では中国の同業がネクセンからシェールガス関連技術を取得することに警戒感を強めている。10日付経済日報が伝えた。
台塑石化(フォルモサ・ペトロケミカル)の陳宝郎董事長は「中国の石化業界がシェールガス技術を取得すれば、台湾の石化業界のサプライチェーンにとって大きな打撃になる」と述べた。
陳董事長が懸念を表明したのは、中国海洋石油がネクセン買収を通じ、シェールガス採掘技術を中国に応用すれば、3~4年後には中国が独自でシェールガスを採掘できるようになり、石化製品の生産コストが低下し、中国製の安価な石化製品に押されるとみられるためだ。
シェールガスは頁岩(シェール)層から採取される天然ガスで、分離処理により石化原料のエチレンやプロピレンを精製可能だ。中国には世界最多の24兆立方メートルのシェールガスが埋蔵されているとみられる。台湾が石化原料として使うナフタはシェールガスに比べコストが50%高い。
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