ニュース 社会 作成日:2012年12月13日_記事番号:T00040983
「次のバス停で降りたらおいしい豚足が食べられるよ」、「真面目に勉強しろよ」「サワディーカップ!」──。一風変わった車内アナウンスが流れる台中市の路線バスが話題を集めている。
統聯汽車客運(Ubus)の台湾鉄路(台鉄)・台中駅を起点として市内22キロメートルを走る路線バスの運転手、呉旻璁さん(33歳)がこの路線を担当するようになって約3年がたつ。
早朝4時半に出勤し、午後3時まで路線を3往復しているが、その間大声でさまざまな冗談を繰り出し、乗客を楽しませる呉さんは「お笑い運ちゃん」としてたちまち人気になった。
呉さんの真骨頂は中国語、台湾語、客家語は当然のこと、広東語、英語、日本語、ドイツ語、ベトナム語、タイ語、フィリピン語と10カ国語を駆使して面白おかしくあいさつしたり、バス停名や名産品を紹介する「持ちネタ」。あまりの面白さに下車するのが惜しくて終点まで乗り続ける客もいるそうだ。
いつも楽しそうに仕事をする呉さんだが、実は以前、変化のない生活に嫌気がさして一度運転手を辞めたことがあるという。その際、バイクでの台湾一周に挑戦し、この経験を通じて生活の楽しさは自ら生み出さなければならないと気づいたそうだ。その後、仕事に復帰し「お笑いアナウンス」を始めたというわけだ。
また呉さんのアナウンスは面白いだけでなく子どもには「父さん母さん大切にな」、風邪を引いた乗客には「水をたくさん飲みなよ」、献血センターを通った時には「お時間のある方はご協力を」と声を掛けるなど人情味にあふれるところも人気の秘密だ。
こんな呉さんに台中市交通局は今年、優良運転手を表彰する「第1回金運賞」の授与を決めた。
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