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台湾の特許赤字1500億元、企業の利益率圧迫


ニュース その他分野 作成日:2012年12月18日_記事番号:T00041061

台湾の特許赤字1500億元、企業の利益率圧迫

 行政院国家科学委員会(国科会)の統計によると、台湾の特許使用料収支は1,500億台湾元(4,300億円)の赤字となっている。これに対し台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀董事長は「膨大な特許赤字は、特許使用料が台湾企業の利益率を圧迫していることを示し、早急に改善しなければ事態はますます悪化する」と警告した。18日付経済日報が報じた。


張TSMC董事長(左)は、特許の申請も大事だが他社の特許を侵害しないよう注意を払うことも必要と強調した(17日=中央社)

 国科会によると、昨年台湾から支払われた特許等使用料は1,700億元だった一方、台湾に支払われたのはわずか200億元にとどまった。

 朱敬一・国科会主任委員は、「米国で申請された特許の申請国・地域で台湾は5番目に多いにもかかわらず、毎年高額の支払いがあるのは非常に不合理だ」と語った。また台湾では特許申請から取得まで平均45.12カ月かかるが、日本の平均33.9カ月、韓国の22.8カ月を大幅に上回っており、「審査期間の長さが台湾メーカーの足を引っ張っている」と指摘した。