ニュース 社会 作成日:2012年12月21日_記事番号:T00041135
スマートフォンの普及が急速に進む中、その高い性能を悪意ある目的に利用するためのソフトウエアも出現している。ある男性は、通話やメッセージを監視できるソフトによって複数の浮気相手の存在がばれてしまった。
証券会社に勤める男性、林さん(36歳)は結婚して妻を持つ身ながら、34歳の陳さん、27歳の李さんという2人の女性と交際していた。
しかしこの林さん、自分が浮気をしているにもかかわらず嫉妬(しっと)深いという困った性格で、李さんが別の男性とも付き合っているのではないかと疑心暗鬼になった。そこでインターネットで見つけたスマートフォン監視ソフトを使って李さんの行動を見張ろうと考え、同ソフトの販売業者に連絡を取った。
そして林さんは李さんのスマートフォンをこっそり拝借し、業者の手を借りて監視用ソフトを仕込み『裏切り』の証拠をつかんでやると意気込んでいた。ところがどういうわけか、もう一人の浮気相手、陳さんに李さんの存在がばれ、大げんかになってしまった。なんと、実は陳さんも同じ業者に依頼して李さんのスマートフォンに監視ソフトを仕込んでいたのだ。
このソフトを販売していた業者は、ネット上で中国の業者が販売していたソフトを購入し、台湾で転売していた。監視対象となるスマートフォンへのソフトのインストールも含めた価格は3万3,000台湾元だった。
違法ソフト販売の容疑でこの業者を逮捕した警察によると、同ソフトは通話やメッセージの監視のほか、GPSによる所在地確認、ディスプレイ画面の取得などさまざまな機能が備わっており、さらにiOS、アンドロイド、ウィンドウズを含むほぼすべてのスマートフォン用OS(基本ソフト)で利用可能だそうだ。
こういった悪意あるソフトによる被害を防ぐには、▽起動パスワードを設定する▽他人には触らせない▽修理は信用できる店に頼む―─といった対策が有効とされる。一度、ご自身のスマートフォンもチェックしてみては。
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