ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

台東の美麗湾渡假村開発、県政府が条件付き認可


ニュース 建設 作成日:2012年12月24日_記事番号:T00041194

台東の美麗湾渡假村開発、県政府が条件付き認可

 台東県でリゾート村「美麗湾渡假村(ミラマー・リゾート)」の開発をめぐり、開発業者と地元住民、環境団体が対立する中、台東県政府は22日、第7回環境影響評価調査を行い、条件付きで開発計画を認可した。23日付自由時報が伝えた。


開発推進派(下)と反対派(上)は22日、県政府前で互いにスローガンを叫び、警察官400人が警戒に当たるなど騒然とした(22日=中央社)

  環境影響評価委員は「開発業者は施工、運営期間に汚染物質による環境への影響を防止、軽減する措置を取っている」として、第2段階の環境影響評価を行う必要はないと結論付けた。しかし、業者側の取り組みに関する確約が不明確だとして、反対派は強く反対している。

 会議には環境影響評価委員15人のうち8人しか出席せず、うち3人を県政府関係者が占めたことから、環境団体は建設を推進する県政府関係者が議決に加わるべきではないと主張している。

 美麗湾渡假村開発事業は、徳安開発が2004年に建設・運営・譲渡(BOT)方式による事業推進で台東県政府と合意し、県政府が2010年に建築許可と使用許可を出した。しかし、同社が環境影響評価を不当に回避していたことが判明し、最高行政法院は今年9月、台東県政府に開発中止命令を命じていた。

 台東県政府の陳金虎秘書長は決定を受け、「美麗湾渡假村は既に建設許可、使用許可を取得しているため、すぐに工事再開が可能だ」と語った。