ワイズコンサルティング・グループ

HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

元内政部消防署長を起訴、調達案件で収賄


ニュース 社会 作成日:2012年12月26日_記事番号:T00041233

元内政部消防署長を起訴、調達案件で収賄

  2002年から06年にかけ、ヘリコプター管理派遣システムなど9件の調達案件で合計で1,924万台湾元(約3,800万円)の賄賂を受け取ったなどとして、台北地検は25日、黄季敏・元内政部消防署長を起訴し、無期懲役を求刑した。また、贈収賄に関与した黄元署長の実兄、消防署職員、業者ら11人を起訴したほか、黄元署長の息子をマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで指名手配した。26日付中国時報が伝えた。


黄元消防署長(左)。差し押さえられた現金は日本円600万円など外貨もあった(25日=中央社)

 検察は黄元署長について、「消防署の調達経費が防災救難用であることを知りながら、職権を乱用して私腹を肥やしており悪質だ」と厳しく断じ、汚職事件では最も重い無期懲役を求刑した。黄元署長氏は実兄が容疑を認めているにもかかわらず、これまで一貫して犯行を否認している。

 起訴状によると、黄元署長は消防署の年度繰越金を特定の調達案件に充て、実兄の黄文宙氏に関係する企業が入札で有利になるよう便宜を図り、入札担当者に違法な処理を指示していた。黄文宙氏は落札した事業で得た利益を黄元署長らと山分けしていた。

 黄元署長は発覚を避けるため、賄賂を黄文宙氏の関係企業の名義で預金し、退職後に投資や金地金の購入に充てていた。検察は7回の家宅捜索で金塊約20キログラムをはじめ、多額の現金、不動産などを差し押さえた。