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郭泰源監督の采配
、ネットに疑問の声あふれる


ニュース 社会 作成日:2007年12月5日_記事番号:T00004134

郭泰源監督の采配
、ネットに疑問の声あふれる

 
 北京五輪出場権をかけて行われたアジア野球選手権大会での、かつての西武のエース、郭泰源台湾代表監督の采配が議論の的になっている。

 一筋の望みをかけて日本との決戦にn臨んだ3日のゲームの先発は、興農ブルズのエース、陽建福投手。6回1失点と素晴らしいピッチングを見せ、打線も6回主砲陳金鋒にホームランが飛び出し2-1と逆転した。

 郭監督は7回、投球数が90球を越え疲れの見えていた陽を続投させ、無死満塁のピンチを迎えた。台湾は2失点すれば優勝の可能性が消えるため、1点もやれないまさにがけっぷちの状態に陥った。この絶体絶命の場面で郭監督は、誰もが想像した大リーグドジャースで活躍する守護神の曹錦輝ではなく、トロントブルージェイズ傘下のマイナー1A所属の耿伯軒を投入。しかし、スクイズを決められ、優勝は夢と消えた。

 この段階でチームの目標は球場に足を運んでくれたファンに、日本戦の勝利を見てもらうことに変わったはずだが、郭監督はそれでも曹を投入せず、交代した倪福徳もタイムリーを打たれ4-2と傷口を広げた。結局その後登板した曹も2点を奪われ勝敗は決定的となった。

 郭監督は試合後、「球質が重くゴロを打たせられる耿伯軒と技巧派の倪福徳の2人なら抑えられると考えた」と、この継投の理由を話した。 

 しかしインターネット上では、「陽建福は6回で交代させるべきだったのに、ブルペンでは誰も準備していなかった」、「満塁になってやっと代えるのでは、王建民がいても勝てない」、「国際試合では中継ぎに2番手を持ってくるのではなく、まずリリーフエースをつぎ込むべきだ」などと批判の声が多く挙がっている。

 メディアでも、4日付聯合晩報が、「救援で試合が壊れたのは韓国戦と同じパターンで、準備不足は明らかだ」と、郭監督の手腕に疑問を呈した。郭監督が試合後のインタビューで、「陳金峰のホームランが日本の目を覚ましてしまったようで、良かったかどうか分からない」と、失言してしまったこともメディアの印象を悪くしたようだ。

 多くのファンは大会の敗退にショックを受けているが、それでも「実力差は大きく、誰が監督でも今回は勝てなかった」と監督を擁護する声もある。来年3月の五輪の世界予選では勝って批判を見返したいところだ。