ニュース 社会 作成日:2013年1月3日_記事番号:T00041399
このほど全土のガソリン・スタンド(GS)で金庫破りを繰り返していた窃盗グループが警察に逮捕された。取り調べの結果、従業員が金庫を開けるために暗証番号ボタンを繰り返し押すことで周囲の塗装がはがれ落ちており、犯人たちはこれを手掛かりに暗証番号を解読して犯行に及んでいたことが明らかとなった。
逃走に便利なことから、高速道路インターチェンジ付近のGSばかりを狙って盗みを働いていた陳張元(36歳)、蕭名宏(40歳)、陳俊偉(35歳)の3容疑者は昨年12月3日、フォルモサ高速公路(国道3号)古坑サービスエリア(雲林県)に侵入し、現金約100万台湾元と小切手200枚を盗み出した。
警察は監視カメラの映像から容疑者を割り出し、3人の追跡を開始した。そして年が明けて2日、3人はさらに高雄市九如インターチェンジそばのGSをターゲットに決め、アルバイト1人だけになった午前1時ごろ、機を見計らって金庫のある4階に侵入した。
周囲を警察が包囲する中、容疑者たちは「仕事」を進めていた時、アルバイト従業員が突然4階に上がって行った。容疑者たちが驚いて逃走することを懸念した警察は、ただちに建物内へ進入。暗証番号解読のためのメモ帳、懐中電灯、トランシーバーを手にした容疑者を取り押さえた。
取り調べによると容疑者たちは「GSの多くは金庫に一つの暗証番号を使い続けているため、入力ボタンが摩耗したり、塗装がはげたり、使用していないボタンにほこりがたまっていたのですぐに番号を4つに絞り込めた」と供述しており、通常2時間、速い場合は1時間以内に金庫を開けることができたそうだ。
0〜9までの数字で4けたの暗証番号を設定した場合、解読できる確率は約1万分の1になるが、4けたに絞られた場合24分の1になってしまうそうだ。専門家は▽8けたの金庫にする▽番号を小まめに変える▽ボタンのほこりを除去する──などの対策を助言している。
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