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TPK、ノキアなど特許侵害で提訴


ニュース 電子 作成日:2013年1月10日_記事番号:T00041545

TPK、ノキアなど特許侵害で提訴

 タッチパネル最大手の宸鴻科技集団(TPKホールディング)は9日、ノキア、および華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)のスマートフォンにタッチパネルを供給する深圳欧菲光科技に特許を侵害されたとして、損害賠償8,751万人民元(約12億4,000万円)と、携帯電話とタッチパネルの製造販売停止を求め、中国・福建省アモイ市で提訴したと発表した。タッチパネル分野での特許訴訟は世界で初めて。TPKの目的は競合へのけん制とみられる。10日付工商時報などが報じた。

 鐘基立TPK法務長は、ノキア「Nokia Lumia 610」のタッチパネルと、ファーウェイ「C8812E」が採用する欧菲光製のタッチパネルがTPKの静電容量方式タッチパネルに関する中国の実用新型専利(実用新案に相当)を侵害している証拠をつかんだため、特許権侵害行為の発生地の一つ、アモイを管轄するアモイ市中級人民法院に子会社の宸鴻科技(廈門)を通じて提訴したと説明した。

 ノキアに関しては、組み立ての華宝通訊(コンパル・ コミュニケーションズ)南京、販売の廈門福廈蘇寧電器を合わせ、損害賠償2,691万人民元を請求した。ファーウェイは提訴せず、タッチパネルの欧菲光、販売の廈門市中博貿易を相手取り、計6,060万人民元を請求した。判決が出るのは10〜15カ月後となる見通しだ。

 TPKは「顧客を敵に回したくない」が、ノキアのタッチパネル調達先が分からなかったと説明した。

 華宝通訊は、訴状を受け取ってから、ノキアと対応を協議するとコメントした。

OGS優位性を誇示

 劉詩亮TPK財務長は、酸化インジウムスズ透明導電性単層フィルム「SITO」の特許を中国、台湾、米国で取得していると説明。ITOフィルムをカバーガラスに直接形成し、薄型軽量を実現するOGS(カバーガラス一体型)タッチパネル需要が強まる中、参入障壁を形成して、市場価格と需給バランスを維持すると主張した。市場独占の意図はなく、業界が知的財産権を重視し、ライセンス供与などの方法で共存共栄を図ることを望んでいると語った。

 OGSタッチパネルは、ノートパソコン用など大型タッチパネルの主流となり、勝華科技(ウィンテック)などタッチパネルメーカーだけでなく、液晶パネルメーカーも参入。友達光電(AUO)、群創光電(イノラックス・旧奇美電子)、韓国のLGディスプレイ(LGD)はアップルの小型タブレット型PC、「iPad mini」の第2世代機種向けにサンプルの出荷を行ったとみられている。

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