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見学可能なコンドーム工場、淡水に4月オープン


ニュース 社会 作成日:2013年1月14日_記事番号:T00041572

見学可能なコンドーム工場、淡水に4月オープン

 台湾唯一のコンドームメーカー、台湾不二実業(台湾不二ラテックス)は、新北市淡水区に保有する工場を観光工場として改修し、「コンドーム知識館」を4月にオープンさせる計画だ。これが実現すれば一般に工場を開放する世界初のコンドーム工場となる。

 不二実業の游啓政董事長は、若いころに軍医を務めていた際、兵士たちがコンドームを付けることなく娼婦(当時は公娼制が残っていた)と性交渉を行って性病がまん延している状況を目の当たりにし、退役後に同社を作ろうと決意したという。

 そんな彼が1972年に日本の不二ラテックスの技術を導入して淡水に設立した工場は、最高レベルの日本製検査装置を使用して不良品の検査を行い、良品率100%を達成。世界保健機関(WHO)を通じた発展途上国への供給にも協力していた。

 ところが台湾の国連脱退に伴い、不二実業は発展途上国へコンドームを輸出することができなくなり経営が悪化、日本から派遣されていた人員も帰国してしまった。

 しかし同社はその後、政府が人口抑制策として81年から進めた「2人がちょうどいい」計画に協力し、全土の衛生局、医療機関などにコンドームを供給するようになって立ち直り、同社の市場シェアは現在65%に達している。また独自にブランドを立ち上げて世界市場の開拓にも成功。現在、毎月150万ダース近くを生産している。

 このような成功を収めた游董事長だが、大きな犠牲も払った。本当は子どもが大好きだが2人しか作らなかったのだ。「子どもが多いとうちのコンドームが役に立たないって疑われるからね」と寂しく笑う。

 そんな不二実業も昨年、生産拠点を中国に移転する計画が持ち上がったが、新北市政府が観光工場への転換を持ちかけ、台湾にとどまることを決めた。

 「知識館」では、コンドームや性に対する考え方、避妊方法などの変遷を紹介するほか、コンドーム型キーホルダーの体験作成コーナーも設置する。