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ホームレスを宴会に招待、今年は9千人に食事提供


ニュース 社会 作成日:2013年1月15日_記事番号:T00041597

ホームレスを宴会に招待、今年は9千人に食事提供

 台北市万華区では今年、春節(旧正月)が迫る2月8日から4日間、厳しい生活を送るホームレスたちにお腹いっぱい食べてもらおうと、豪華な宴席が設けられる。この宴席は昨年も開かれたが、深刻な不景気のまっただ中とあって今年は100テーブル多い、約900テーブル分(8,000〜9,000人分)の食事を提供する。しかもこの宴席、国や市ではなく、ある個人が捻出(ねんしゅつ)する費用を基に開かれているというから驚きだ。

 今年73歳になる廖栄吉さんは、かつて台北市和平西路の梧州街で刈包(クワパオ、台湾風ハンバーガー)屋台を経営していたが、ずいぶん前に息子に引き継いで引退している。

 その彼が自分で費用を出してホームレスたちに食事を振る舞おうと初めて考えたのは1987年のこと。以降、資金が許す限り春節前になるとこの宴席を開いており、今年で18度目の開催となる。

 今年のメニューは▽スペアリブ、500台湾斤(1斤=約600グラム)▽ホタテフライ、200斤▽北京ダック、400斤▽シラエビ、1,200斤▽仏跳牆(高級食材のスープ)、100壺──などに加え、宜蘭県蘇澳漁会(漁業組合)が刺し身500斤と鮮魚3,000キログラムを提供する。

 1テーブル当たりの費用は約3,000元で総額350万元。うち150万元を廖さんが個人で捻出し、残りを募金で賄う。

 廖さんは「本当はタラバガニを食べてもらおうかと考えたけど、見栄えよりたっぷり食べられるメニューを優先した」と笑顔で語った。一部の人がテーブルに居座らず、できるだけ多くの人が食事を楽しめるよう、今年は初めて整理券を導入。1日に4回の入れ換えを行う予定だ。