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作成日:2007年12月6日_記事番号:T00004164
薬で病気を偽装し兵役逃れ、男2人に懲役判決
東海大学化学工業学部卒の管鈞壕被告(31歳)と黄俊達被告(30歳)の2人の男性が、6年前の徴兵のための健康診断の際、インターネットを通じて購入した薬を自分の尿に混ぜ腎障害と判断させて兵役を逃れたとして、それぞれ懲役9カ月と1年4カ月の判決を受けた。また、黄被告から100万台湾元(約340万円)で薬を買った曽致堅(27歳)被告にも5カ月の判決が下された。
この事件は昨年、インターネット上で「兵役逃れに効果あり」という薬が販売されているとの情報を検察がつかみ、捜査の結果、曽被告が黄被告から薬を買ったことが判明したもの。この薬は実際には「阿宝」というハンドルネームを使う人物によって販売されており、管被告と黄被告が2001年にこの薬を使って兵役を逃れていたことが分かった。
管被告は台北馬偕医院での健康診断の際、「阿宝」から買った薬を自分の尿に混ぜ、診断の結果、尿タンパクの異常が検出された。その後、台中栄民総医院で詳細な検査を受けた際も、「阿宝」から提供された飲み薬を使い、腎障害との診断を獲得し、徴兵検査委員会は彼に対し兵役免除の判断を下した。管被告は計60万元を「阿宝」に支払い、黄被告も同様の手口で徴兵逃れに成功し、50万元を支払っている。
管被告と黄被告は刑の確定を待って服役後、改めて徴兵されることになる。「阿宝」については、ホームページが海外に設置されており、現在のところ行方が分かっていない。