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台塑
、太陽電池モジュール用樹脂を開発


ニュース その他製造 作成日:2007年12月6日_記事番号:T00004179

台塑
、太陽電池モジュール用樹脂を開発

 
 台湾塑膠工業(フォルモサ・プラスチックス)は、太陽電池事業を強化するため、1億5,000万台湾元(約5億1,300万円)を投じ、太陽電池モジュールのパッケージングに使うEVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)フィルムの開発を進めている。来年にも量産を開始する計画だ。6日付工商時報が伝えた。

 同社幹部は「もともと台塑はEVAの生産設備を持っており、生産工程の改善と技術開発だけで太陽電池用のEVAフィルムを開発することが可能で、新たに生産設備を投入する必要はない」と説明した。粗利益率は40%に達し、高収益が期待されている。

 同社によると、太陽電池用のEVAフィルムは現在、輸入に完全依存している。このため、当初は台湾の太陽電池メーカーに対し売り込んでいく。台湾での需要量は世界の20%を占めるとみられ、まとまった出荷量が期待できる。

 EVAフィルム市場は現在、米デュポンと日本の三井化学ファブロによる寡占状態となっている。台塑は経済部工業局の新製品プロジェクトとして、昨年から開発を進めてきた。