台湾民主紀念館（中正紀念堂）では７日、正面楼門の故蒋介石総統をたたえる「大中至正」の文字の撤去作業が午後３時すぎに終了し、全４文字が引きはがされてクレーンで地上に降ろされた。
文字が一つ一つ引きはがされるたびに、独立派の支持者が「万歳」「権威主義はざまあみろ」などと叫んで気勢を上げた。国民党の支持者とみられる男性も訪れ抗議の声を上げたが、現場は警察官が厳重に警戒しており、大きな衝突は起きなかった。
中正紀念堂はきょうで27年の歴史を終えたと言ってよい。族群（エスニックグループ）の対立感情をあおるこうした措置が本当に適切なのか、議論が分かれるところだ（７日＝中央社）
