ニュース 政治 作成日:2013年2月1日_記事番号:T00041957
陳冲行政院長(63歳)は1日、健康問題を理由に先月馬英九総統に辞任を申し出、受理されたと発表した。今月7日に内閣総辞職が行われ、新行政院長には江宜樺副院長(52歳)が昇任する。江氏は馬総統の信任が厚く、陳内閣からの宿題となる産業構造の転換および行財政改革に取り組んでいく。中央社電などが報じた。

陳行政院長の突然の辞任発表には、産業界から「よくやっているのに惜しい」との声が上がった(1日=中央社)
陳行政院長は記者会見で、今年初めに胸の苦しさを覚えて1月15日に心臓と血液の検査を行った結果、一部の数値が従来から大きく変化したことが分かり、仕事と生活スタイルを徹底的に変える必要性を感じたと説明した。翌16日には馬総統にこれを伝え、23日には書面で辞意を表明、28日に馬総統と電話で話した際に辞任を了承されたという。
陳行政院長は昨年2月6日に就任し、ちょうど1年で任期を終えることとなった。財政改革では、証券取引所得税(キャピタルゲイン課税)の導入や電力料金値上げ、年金改革などに取り組んだものの、激しい批判に遭って当初方針の大幅転換を余儀なくされるケースが目立ち、苦難の1年となった。陳行政院長は今後、総統府資政に転じる。
「ポスト馬英九」レースに参戦?
江宜樺氏は、内政部長から行政院副院長への昇任からわずか1年で行政院長の大任に当たることとなった。劉兆玄、呉敦義、陳冲の馬政権3代の行政院長の下、貧困ラインの上方修正による社会福祉補助(生活保護に相当)の支給対象拡大、不動産の実売価格登録制度導入、0~2歳児対象の育児手当導入などで実績を挙げ、温和な人柄を含めて馬総統から高く評価されているという。52歳での就任は、過去50年で最も若い行政院長となる。

正副行政院長に就任する江宜樺氏(左)と毛治国氏(右)(中央社)
江氏は選挙で当選した経験を持たないものの、スピード出世を遂げたことで呉敦義副総統、朱立倫新北市長、郝龍斌台北市長ら大物政治家と一線に並び、「ポスト馬英九」を争う可能性を持ったとの見方も出ている。
観光客増で高評価
江宜樺氏の後任の副院長には、毛治国交通部長(64歳)が昇任する。毛交通部長は馬政権発足と同時に交通部長に就任し、台湾高速鉄路(高鉄)の債務問題、高速道路の自動料金収受システム(ETC)導入などで実績を挙げてきた。
中でも最大の功績は、海外からの観光客を2008年の延べ384万人から4年間で延べ731万人まで1.9倍に拡大させ、観光関連産業を大きく発展させたことと評価されている。なお、交通部長の後任には葉匡時政務次長が昇任する。
中銀総裁は留任か
このほか、2月25日に任期(5年)満了となる中央銀行の彭淮南総裁(74歳)は、すでに同職を15年にわたって務めたことを理由に引退する意向をほのめかしていたが、馬総統の強い慰留にあって続投する考えを固めたと伝えられている。
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