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台湾初の「週休3日制」、人気出版社が導入


ニュース 社会 作成日:2013年2月4日_記事番号:T00041964

台湾初の「週休3日制」、人気出版社が導入

 先月31日、とある企業グループの全体会議で、80人の社員を前に董事長がこう宣言した―─「3月より週休3日制を実施する」。その言葉が発せられた瞬間、会場は水を打ったように静まり返った。思わずぼうぜんとなっていた80人の社員は、しばらくして我に返ると一斉に立ち上がり、拍手をしたり歓声を上げたりと喜びを爆発させた。台湾の企業に初めて週休3日制が導入された瞬間だ。

 この企業の名は円神出版。1985年創業の同社は傘下に6つの出版社を抱える一大グループを形成しており、独創的なマーケティング手法で『佐賀のがばいばあちゃん』(島田洋七)、『ザ・シークレット』(ロンダ・バーン)などベストセラーを連発。大手書籍販売サイト「博客来」の年間販売数上位100冊に2年連続で20冊以上を送り込んでおり、1,000社以上がひしめく台湾の出版業界でシェア20%を誇る。

 同社は社員の待遇が良いことでも知られ、毎年2カ月分のボーナス、3〜5%の昇級があるほか、社員旅行などの福利厚生も充実している。

 また同社は20年前、まだ公務員にも導入されていなかった週休2日制をいち早く採用。さらに12年前には「週休2日半制」に拡大している。そして「仕事は最短時間で終わらせるべきで、時間の使い方を理解していれば1週間に4日で十分」との持論を持つ簡志忠董事長が今回、週休3日制の導入を決めた。

 簡董事長はまた「社内にこもっていてはイノベーションは起きない。アイデアを生み出すにはよく遊ぶ必要がある」と語っており、休みを多く与えることが逆に業績を押し上げる源になっていると考えているようだ。

 同社の週休3日制導入はインターネット掲示板でも話題になっており、「従業員を人間扱いする企業がやっと現れた」「この会社、もう募集していないの?」などと称賛を浴びている。

 なお同社は案の定、求職者に人気が高いようで、昨年は企画担当者1人の募集に160人が殺到したそうだ。