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中銀総裁、利上げ効果の限界示唆


ニュース 金融 作成日:2007年12月7日_記事番号:T00004197

中銀総裁、利上げ効果の限界示唆


 中央銀行の彭淮南総裁は6日、立法院財政委員会で、物価上昇はエネルギーなど原材料価格の高騰によるもので、通貨政策による物価コントロールは効果を発揮していないと指摘し、利上げ効果は限定的との認識を示した。市場では利上げの打ち止めを示唆したと受け取られている。

 彭総裁は「供給面による物価上昇はコントロールできない」との弱気とも取れる発言に続き、「中銀は引き続き過剰流動性が物価に与える影響に注意し、通貨供給量を合理的な範囲に収める」と述べた。

 市場では来年上期も物価上昇率が高止まれば、追加利上げの可能性もあるが、経済成長への影響を考えると、年末の利上げを最後に金利は据え置かれるではないかとの見方が浮上している。

 中銀は2004年から13回の利上げを実施し、上げ幅は1.875%に達している。米国がサブプライム問題で利下げに踏み切ったため、米台間の金利差は1.5%まで縮小した。