百貨店業界では、不景気の中でも強い消費力を発揮するＶＩＰ顧客に対し、専属の接待要員を付けたり、特別なイベントを開催するなどサービスを強化している。６日付工商時報が報じた。
微風広場（ブリーズセンター）の廖鎮漢常務董事はこれまでもＶＩＰ顧客が来店した際は、自らが接待に当たることもあったが、今年からは同社のクレジットカードで最上位グレードに当たる「無限カード」会員に対し、正式に専属接待サービスを開始する計画だ。
また太平洋崇光百貨（太平洋そごう）では先週、無限カード会員を招いて年菜（大みそかに食べる年越し料理）とワインの組み合わせ講座を開催した。なお同社の無限カード会員には、年間30万台湾元（約95万円）以上の消費で入会でき、現在全土に5,000人の会員（約８割は台北市）が存在するという。
このほか台北101購物中心（台北101モール）は、１日に101万元消費すれば入会できる「尊栄カード（プレステージ・カード）」会員（期限１年）を900人以上抱えるが、富裕層を優遇しているとの印象を与えないようサービス内容は公開していない。
