ニュース 電子 作成日:2013年2月20日_記事番号:T00042167
スマートフォン最大手、宏達国際電子(HTC)は19日、独自ホーム画面などハード・ソフト兼備の高スペック「新HTC One」を発表した。3月中旬の欧米、台湾市場投入を皮切りに、過去最高となる世界185社の通信キャリアから発売し、同社過去最高の数百万台の販売に挑む。昨年末発売の「HTC butterfly(バタフライ)」で盛り返した同社が再び成長軌道を取り戻せるかは、「新HTC One」が鍵を握りそうだ。20日付中国時報などが報じた。
昨年11月のアップルとの特許訴訟和解後で初となる旗艦機種だ(HTCリリースより)
新HTC Oneの最大の特徴は、新しいホーム画面「BlinkFeed」で、従来と違い、フェイスブックなどのインターネット交流サイト(SNS)の最新情報、ニュース、写真などを一度にまとめて見ることができる。新機能「HTC Zoe」は、撮影した写真や動画を一覧表示できる。ただ、デジタルカメラ解析度は低めの400万画素だ。また「Sense TV」機能で、本体がテレビなどのリモコンにもなる。 ハード面はアルミユニボディで、4.7インチの1080pフルHDディスプレイを搭載し、解像度は468ppiと、アップル「iPhone5」やサムスンを上回る。市場では、台湾での本体価格は2万5,000〜2万6,000台湾元(約7万9,000〜8万3,000円)と予想されている。
ロンドン、ニューヨークで同時に行われた発表記者会見は、世界中からメディアや提携パートナーが過去最高の800人近く集まり、注目度を見せつけた。米国のAT&T、スプリント・ネクステル、T−モバイルや欧州のO2、オレンジ、ボーダフォンなど通信キャリアや販売代理店の数は前回の160社余りを上回る。
今年が命運
周永明執行長は、新HTC Oneは革新に大胆に挑戦したもので、HTCにとって今年が大きな転換点になると述べた。
市場観測によると、サムスンは3月14日に「ギャラクシーS4」を発表し、4月末に世界で発売するようだ。オクタコア(8コア)プロセッサ搭載で、1080pフルHDのアクティブマトリックス式有機EL(AMOLED)パネルを採用するほか、ソフト面でも多様なアイデアが盛り込まれると予想されている。
BNPパリバ証券は、新HTC Oneの発売時期が当初市場で予測されていた1月から実際は3月にずれ込み、ギャラクシーS4と接近したことがHTCに不利に働くと指摘した。
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