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蒋孝厳氏、蒋総統父子の埋葬要求に反発


ニュース 政治 作成日:2007年12月10日_記事番号:T00004224

蒋孝厳氏、蒋総統父子の埋葬要求に反発

 
 桃園県大渓鎮に安置されている蒋介石・蒋経国両総統父子の遺体移転と埋葬に関連し、陳総統が年末までに移転を完了するよう求めたことに関連し、蒋経国総統の婚外子の蒋孝厳立法委員は8日、陳総統が国葬を執り行うことは「絶対に受け入れられない」として反発。軍による警備取り止めについても「既に対策はある」と述べた。
 
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蒋介石総統の遺体を守る慈湖陵寝の衛兵。この光景も近く見られなくなる(YSN)
  
 蒋介石・蒋経国両総統の遺体は、故郷の中国に埋葬されるまでの間、暫定的に2カ所の「陵寝」に安置されてきた。しかし、近年は国葬を行った上で、台北市郊外の五指山にある国軍墓地に遺体を埋葬すべきとの議論が高まっていた。

 陳総統は「2004年に遺族の同意を得て、05年末に埋葬しようとしたが、章から蒋に改姓した立法委員が反対した」と述べ、蒋孝厳立法委員を批判していた。陳総統は7日に、年末までの遺体の移転・埋葬が実現しない場合、遺体が安置されている「慈湖陵寝」「頭寮陵寝」の軍による警備を来年から取りやめる考えも示している。

 民進党は「大中至正」の文字を取り外した中正紀念堂の改名に続き、蒋総統父子の埋葬問題を提起して、支持層の反国民党、反中国感情をあおる選挙戦略をとるものとみられる。