HOME サービス紹介 コラム グループ概要 採用情報 お問い合わせ 日本人にPR

コンサルティング リサーチ セミナー 経済ニュース 労務顧問 IT 飲食店情報

鍋にされかけた犬、捜索ドッグとなって恩返し


ニュース 社会 作成日:2013年3月5日_記事番号:T00042380

鍋にされかけた犬、捜索ドッグとなって恩返し

 外国人不法労働者によって「鍋」に放り込まれそうになっていたところを内政部入出国移民署(移民署)の捜査チームによって救出された雑種犬が、その後署内で飼われ、不法労働者の捜索に協力するようになるという「犬の恩返し」物語が話題となっている。

 「全員動くな!」──3年前の夕飯時、移民署捜査チームが立ち入り調査のため、屏東県のある工場に踏み込んだ。しかし、不法に就労していたとみられる外国人労働者たちは、クモの子を散らすように逃げ出してしまい、現場には縄で縛られた茶色い雑種犬1匹だけが残された。そして隊員が犬のかたわらに目をやると、そこにはグツグツと煮えたぎる鍋とビール瓶が。

 かわいそうに思った隊員の1人、郭春華さんが縄を解いて自由にしてやったが、犬は脅してもすかしても離れようとせず、ずっと後をついてくる。郭さんは仕方なくこの犬を連れ帰り、飼うことにした。

 当初、この犬は人をとても怖がり、1日中ビクビクして過ごしていたため、郭さんは「ブルー(憂鬱)」から「ブブ」という名前を付けた。しかし郭さんが親身になって面倒を見るうちにブブは徐々に落ち着きを取り戻していった。

 そしてある日、郭さんは「食べられそうになったのだから、外国人労働者に対して強い警戒心を持っているのでは」と考え、ブブを職場に連れて行った。すると案の定、郭さんからオフィスで取り調べを受けている外国人労働者が不穏な動きを見せるや、ブブはすぐさま飛び上がり、牙をむいて襲いかかった。

 またある時は、逃亡中の不法労働者を捜索していた際、ブブが突然暗闇に向かって吠え始めた。郭さんがその方向に懐中電灯を向けると、そこには襲いかかろうとしている外国人労働者の姿が。

 そんなことが続き、移民署もブブの能力を認め、署のマークが入ったユニフォームを配布して正式に捜査チームの一員に迎えた。ちなみに捜査が成功した際、ブブには報酬として鶏排(フライドチキン)が与えられるそうだ。