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遅れてきたWBC代表用スーツ、ようやく選手の元へ


ニュース 社会 作成日:2013年3月14日_記事番号:T00042558

遅れてきたWBC代表用スーツ、ようやく選手の元へ

  先日東京ドームで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンドで、台湾代表選手たちが身につけるはずだったそろいのスーツがきょう14日になってようやく届けられることになった。

 台湾での1次ラウンドを勝ち抜き、専用機で東京へと出発する選手たちが身に着けていたのは自前のスーツで、これを見た野球ファンなどからは「そろいのスーツも用意してやれないのか」と批判の声が上がった。

 しかし実はこの時、ある企業が大急ぎで「代表スーツ」を仕立てていたのだ。

 中華民国オリンピック協会によると、代表チーム用のスーツが製作されるのは五輪やアジア大会など総合スポーツ大会のみで、単独競技イベントでは通常用意されないのだという。

 しかし今回のWBC1次ラウンドで台湾がオーストラリアとオランダに連勝し、2次ラウンド進出が濃厚となった時点で、チーム内から突然「2次ラウンドで選手たちがそろいのスーツで現れれば、団結力があり、強そうに見える」などといった声が上がり、急きょ「代表スーツ」を作ることになった。

 そこで中華民国棒球協会(野球協会)は早速、地元スーツメーカーに協力を要請。メーカーは5日の韓国戦終了後に選手たちの宿泊しているホテルに社員5人を派遣し、全選手から採寸、翌日から仕立て作業に取り掛かった。

 しかし、どれほど急いだところでオーダーメイドスーツの仕立てにはそれなりの時間がかかるため、すべて完成したのは台湾の敗退が決まり、選手たちも帰台した11日だった。

 本番には間に合わなかったが、他の選手に先駆けて代表スーツに袖を通した林瀚内野手(社会人)は「とても光栄に感じる。これを着るとみんなで日本で戦った時の興奮がよみがえる」と語った。

 一方、一部の選手からは「今後着るチャンスはないから、その予算で食事会を開いたり、記念品をもらった方がよかった」などという不満も出ているらしいが、20日に馬英九総統による代表選手の奮闘を讃える式典が予定されており、その席でこのスーツ姿が披露される見通しだ。