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中華航空が高松就航、四国へ初の定期便


ニュース 運輸 作成日:2013年3月22日_記事番号:T00042736

中華航空が高松就航、四国へ初の定期便

 中華航空(チャイナエアライン)は21日、台湾と四国を結ぶ初の定期路線である台北(桃園国際空港)~高松に就航した。週2便(木、日曜日)運航する。高松は同社にとって日本で12番目の就航地。台湾から四国に行く場合、従来は日本での国内線乗り継ぎやバスでの移動を余儀なくされていたが、今回の就航で利便性が大きく高まるため、四国、台湾双方が集客に期待を寄せている。22日付工商時報などが報じた。


孫洪祥・中華航空董事長(中央)は、高松空港就航で四国と台湾の経済活性化、旅行需要拡大への貢献を期待すると述べた(中華航空リリース)

 運航スケジュールは、CI178便台北発が午後3時15分(高松着午後6時50分)、CI179便高松発が午後7時50分(台北着午後9時30分)。ボーイング737-800型機を採用し、ビジネスクラス8席、エコノミークラス150席だ。初日のフライトの搭乗率は、台北発が88%(139人)、高松発は85%(134人)と人気の高さがうかがえた。中華航空は、就航記念キャンペーンで台北発往復航空券(有効期間14日間)を9,200台湾元(約2万9,000円・税別)から販売中だ。また、高松4日ツアー(2泊付き)1万1,700元なども提供している。

日台路線は週125便に

 業界関係者によると、台湾の航空会社は、日台路線が搭乗率が高い上、飛行時間が短く機体を効率良く利用できることから、就航地拡大や増便で業績向上を狙っている。

 日台間の運航便数が最多の中華航空は、4月に台北~静岡を週3便から4便に、台北~富山を週2便から4便に拡大。7月には高雄~大阪(関空)を週2便から5便増便を予定しており、それらを合わせると就航便数は週125便に上る。

 一方、長栄航空(エバー航空)も新規定期路線への就航および増便を予定している。新規就航は、4月3日に台北~岡山(週2便)、5月2日に台北~旭川(週3便)。5月1日から台北~函館を現在の週2便から4便に拡大し、同社の日本就航は11カ所、週67便となる。

一部日本ツアー、予約率9割

 旅行会社、雄獅旅遊(ライオントラベル)によると、航空会社の日台路線拡大によるツアー商品の多様化および円安でツアー代金が1,000~2,000元値下がりしていることから、3月~5月中旬にかけての日本行きツアーの売れ行きが好調だ。予約人数は前年同期比3割増で、今後も増加するとみられている。特に人気なのは大阪、東京、北海道行きで、予約率は9割に上る。