ニュース 社会 作成日:2013年3月28日_記事番号:T00042816
嘉義県朴子市にある寺院「配天宮」で25日深夜に大火事が発生した。幸いにも主神の「馬祖像」を含め10体以上の神像は消失を免れたものの、修復を終えたばかりの建物は見るも無残な姿となってしまった。しかも調査の結果、出火元は神像に各地の由緒正しい寺院を巡らせる「進香」の儀式の最中に配天宮へと立ち寄った高雄市旗津の「天聖宮」に供えられたお香だったことが分かり、配天宮の信者らからは天聖宮の不手際に対する不満がくすぶっている。

25日深夜に発生した大火事で、配天宮の本殿、梁(はり)なども焼け、大きな損害を被った(26日=中央社)
25日深夜、配天宮の近隣住民は「パン、パン」という爆発音を聞いた。誰かが爆竹でも鳴らしているのかと思っていたが、日付が変わった午前0時過ぎ、寺の前を通りかかった人が屋根から大量の煙が出ていることを発見し、消防局に通報した。
火災発生の知らせを聞き、寺院関係者や信者はあわてて現場に駆け付け、悲痛な表情で読経しつつ見守った。火の勢いは約30分で収まったものの、木造建築だったことから建物内は高温を保っており、中に人が入れるようになったのは午前4時ごろだった。
大急ぎで中に入って神像の無事を確かめると、幸いにも表面がすすに覆われているほかに被害はなく、ほっとして目を赤くする信者たちも見られた。
ただ、「間借り」中の天聖宮の神像はこれほどの幸運には恵まれず、火に焼かれてボロボロになってしまった。消防局の調査によると、天聖宮の神像にお香を供えるための「香擔」と呼ばれる祭器が火元だったようだ。
配天宮関係者は「友好寺院に文句は言いたくない」と口では言っているものの、天聖宮関係者が、香擔を鉄製のテーブルの上に置くようにとの指示を聞かず木製のテーブルに置き、監視役も手配せず、周りに多くの木炭や木切れを放置したと指摘しており、不満が抑えられない様子だ。
配天宮は約2億台湾元の費用と4年の歳月をかけた修復がわずか130日あまりで台無しになり、今後天聖宮に賠償を求めるかを話し合うという。
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