ニュース 社会 作成日:2013年3月29日_記事番号:T00042844
27日に南投県仁愛郷を震源として発生したマグニチュード6.1の地震は、中部各地で強い揺れをもたらした。台中市でも震度4を記録し、発生時は驚いて不安になる市民も多かったようだ。そんな中、同市でおびえる従業員に対し「地震ショック休暇」の取得を認めた企業が出現して話題を呼んでおり、ネットユーザーからは「社員を募集していないか」などとうらやましがる声も上がっている。
今回「地震ショック休暇」の取得を認めたのは台中市の「萊碼創意科技」というIT(情報技術)関連企業。
同社のある女性社員が地震発生後、一人暮らしの部屋で飼っている愛犬のことが心配だったため、一時的に休暇を願い出たところ会社は許可。彼女は部屋に戻って愛犬の無事を確認すると安心して再び業務に戻った。
彼女の帰宅を許可した陳永昌・技術総監は「不安なまま仕事を続けさせるより、いったん家に帰らせた方が良いと考えた」と説明。女性社員が業務に戻った後、陳総監は同社の洪岳鵬執行長に相談し、全社員に「地震ショック休暇」を取ることを認めると通達した。
その際、休暇取得目的は▽帰宅して家族やペットの世話をするため▽住居を片付けるため▽気持ちを落ち着けるため──の3点とすることを条件に付けた。
陳総監は通知を出した後、みんな会社からいなくなると考えていたが、予想に反して実際に「地震ショック休暇」を申請したのはわずか2人にとどまった。
ある社員は「こんな休暇は初めてだけど、仕事が終わらないから取得は諦めた」と語っている。真面目な社員の多い会社のようだ。
「思いやりを持って接すれば、社員は良い仕事ぶりで返してくれると信じている」という陳総監は、「今度地震が起きてもまたショック休暇を認めるよ」と語った。
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